手・腕・肘が痛い方へ

手・腕・肘のお悩み

上肢(肘、手関節、手、指)

上肢は生活する上でなくてはならない働きをしています。ちょっとした切り傷でもとても気になったり、不便を感じたりします。
このような症状があったら?

1、手がしびれる

手のしびれはいくつかの原因が考えられます。

親指から中指、薬指にかけてしびれ、手のひらのしびれ

この場合は手のひらの真ん中を通っている神経が圧迫されている場合があります。(図:手根管1)
これは手根管症候群といいますが、中高年女性に多いと言われています。はじめは内服や注射などで治療しますが、よくならない場合は手術で神経を押さえつけている靭帯を切開します。
手術したその日からしびれが良くなる方もいます。

  • 手根管1
  • 肘部管

小指や薬指のしびれ

この場合は肘の内側をとおっている神経が圧迫を受けている可能性があります
これは肘部管症候群といいます。(図:肘部管)スポーツで肘を酷使したり、肘のけがをしたことのある人が徐々に症状が強くなっていくことがあります。症状によっては早目に手術して神経の圧迫を開放してあげることが必要です。

2、転んで手をついた

特に冬道などで転倒したときに手をついてしまうと、手首に体重がかかって折れてしまうことがあります。手首が変形していたり、腫れてきたり、痛くて手が使えなかったりします。
橈骨遠位端骨折といいます。(図:橈骨遠位端骨折)

X線で変形が強い場合には手術が必要になる場合があります。
特に高齢の女性は徐々に変形していく場合もあるので、要注意です。
また、骨折ではなくとも手首にある軟骨(TFCC)が損傷している場合もあります。手首の小指側が痛く手をつけない、ペットボトルが開けられないというのはTFCC損傷かもしれません。(図:TFCC)
多くは手首の安静のためのサポーターで回復しますが、長引かせてしまうと手術が必要な場合もあります。

  • 橈骨遠位端骨折
  • TFCC

3、つき指

つき指といっても、捻挫だったり、靭帯や腱が切れていたり、実は骨折だったりします。
指が伸びなくなってしまった場合には指を伸ばす腱が切れたり、剥離骨折をしていたりすることがあります(槌指)。X線検査や診察により、診断がつけば適切な処置をします。(図:槌指)

  • 槌指

4、指がひっかかる

なぜか指の曲げ伸ばしの時にスムーズにいかず、カックンと引っかかることがあります。時には痛みを伴ったり、痛くて動かせなかったりします。(図:ばね指)
これは、指を曲げる腱が炎症を起こしている、ばね指という症状です。使い過ぎで起こることが多いようです。しばらくは塗り薬などで様子をみたり、時には注射などをしますが、よくならない場合には指の関節が固まってしまう恐れもあるので、腱鞘を切開する手術が必要な場合もあります。
手術は局所麻酔で10分足らずで終わり、その時から引っかかりはなくなります。

5、 肘が痛くてタオルがしぼれない

これは手首をかえす筋肉や、指を伸ばす筋腱の使いすぎによることがあります。
前腕の外側の筋肉が張っていて、それをほおっておくと肘の外側の出っ張り部分が痛くなることがあります。これはテニス肘(上腕骨外側上顆炎)といわれます。まずは前腕の筋肉をお手入れしなければなりません。(図:テニス肘)
しかし、症状が慢性化してしまって日常生活に支障がある場合には注射をしたり、時には手術をした方が治りが早い場合もあります。

  • ばね指
  • TFCC

その他にも様々な症状がありますが、おかしいなと思ったら長引かせずに一度、診察を受けてみることをお勧めします。

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